マカのすべて

マカに期待できるストレス軽減の効果

現代社会はストレスで満ちあふれており、現代人は例外なくストレスにさらされながら生きているといってもよいでしょう。
ストレスを完全になくし、まったくの無縁で生活するのは現実的ではなく、慢性化する前にうまく解消したり軽減したりする工夫が個人に求められるのが現状です。
精力の増強に有効というイメージが強いマカには、ストレスに対抗する成分を複数含んでいることなどから、その軽減に高い効果が期待できます。
この記事では、マカが含む成分の作用によるストレス軽減の効果についてご紹介します。

ストレスとはそもそも一体なに?

そもそも「ストレス」とは、外部環境から受けた刺激によって生じた緊張や疲労、悩みといった状態や現象をいいます。
とはいえ、ストレスのすべてが一概に悪いというわけではなく、適度な刺激となる緊張感は仕事の効率を上げたりするなど、有益に作用する場合もあります。
ストレスの原因の中でも、主にネガティブな影響を受けて心身が反応することを「ストレス反応」といいます。
その種類は、物理的なものや社会的なもの、身体的や心理的なものといった4つに分けられ、圧倒的に多くの人が感じているのは、仕事や家庭の問題・人間関係などの社会的・心理的なストレスに当てはまるのです。

ストレスと密接に関わるホルモンについて

人体が外的ストレスを受けると脳が感知し、その対処のためにストレスホルモンを副腎皮質から分泌します。
腎臓の上に位置する副腎の主な役割は、コルチゾールなどの抗ストレス作用を持つホルモンを分泌することで、ストレスが慢性化したり過労に陥ったりして副腎の活動量が増えると、ストレスに対処するためのホルモンが分泌されにくくなります。
すると、意欲の喪失や疲れやすさ、集中力や判断力・記憶力の低下、シミやシワ・抜け毛の増加などの症状が現れる「副腎疲労」が起こるのです。
副腎疲労はコルチゾールなどのストレスホルモンの分泌量が減少している状態を示すもので、あらゆるストレスに極端に弱くなるため、わずかな刺激でもショックを受けたり、起き上がっていること自体が耐えられない負担に感じたりします。
すると重度なうつ症状を招いたり、記憶力が大幅に低下したりなどの状態につながる可能性があるのです。

マカがストレスの軽減に効果的な理由とは?


ストレスに抵抗する成分を複数含むため

マカには必須アミノ酸の9種すべてを含む18種のアミノ酸が含まれており、中でも脳の神経伝達物質であるセロトニンの前駆体となる、トリプトファンがストレス軽減に作用します。
精神の安定に作用するセロトニンは、イライラや落ち込み、恐怖や攻撃性の亢進など、ストレスで生じやすい感情の増幅を抑えて、ノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質の暴走を制御する働きがあります。
脳内でのセロトニン合成量が減少すると抗ストレス作用の低下を招き、うつ状態を引き起こす遠因となる一方、十分に合成されているとストレスへの耐性が高まり、その軽減に効果を発揮するのです。
また、トリプトファンは「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの原料ともなり、その合成を促すことで寝つきのよさや安眠を招き、ストレス解消の効果を高めるために役立ちます。
その他には、メチオニンやロイシンといった必須アミノ酸が、ドーパミンなどの神経伝達物質の原料となってストレス耐性を高めたり、気分を高揚させてストレスを緩和したりするために作用します。
トリプトファンやメチオニン・ロイシンなどは、体内では合成できない必須アミノ酸のため食品から摂取する必要があります。
ストレスに対抗する複数の成分を含むマカは、その軽減に高い効果が期待できるのです。

コルチゾールの分泌量を下げる作用があるため

また、マカにはコルチゾールなどのストレスホルモンの分泌量を下げる作用があることが、臨床試験によって明らかにされています。
前述のように、副腎疲労はコルチゾールなど抗ストレスに作用するホルモンを大量に分泌することが引き金となり、副腎が疲弊してその機能が低下するために起こる状態です。
『バイオメディカルサイエンス』の国際ジャーナルが発表した内容によると、閉経後の女性を2グループに分けて一方には有機マカを、他方にはプラセボを4ヶ月間摂取させたところ、前者の被験者の血中コルチゾール濃度が著しく低下した、という結果が報告されています。
この実験結果から、マカには副腎疲労の原因となるコルチゾールの大量分泌を抑え、ストレスを緩和する効果が期待できると考えられているのです。

引用元
マカはストレスを予防、改善する!
https://www.blueagavesb.com/stress.html